ヒラリラーのブログ

ゲームレビュー・旅行記ブログです

リトルドラゴンズカフェ

予告通り年明けになってしまいました。
最近はコロナの影響で外にも出られませんが私はコロナの影響でゲームのセールラッシュだったり、堂々と家にこもってゲームが出来るのである意味エンジョイしている毎日です。特に最近ではオープンワールドゲームの「Kenshi」を買いました。

こいつがなかなか癖が強く主人公がはじめの時点で最弱なのは当然として、周りの敵やモブが主人公とかお構いなしの強さで、そのままザコ敵を倒そうとしてもボコられるし、モンスターの襲撃に怯えながらひたすら銅を採掘して日銭を稼ぎその日の食事を食べ暮らすみたいなとってもほっこり楽しいハートフルPRGです。ハートフル過ぎてたまに街の人のタンスを漁ってあわや片足切断レベルでボコされた挙げ句奴隷として売り飛ばされて鉱山で強制労働させられることもあるみたいですね。

今回はそんなハートフルPRG繋がりでリトルドラゴンズカフェを紹介していきます。

 

今回レビューしていくのは2018年発売の「リトルドラゴンズカフェ」です。割とぼのぼのスローライフが楽しめるまったり系のゲームです。
このゲーム、KOTY2018入賞作品って聞いたから買ってみたのですが・・・なんだよこれ全然クソゲーじゃねーじゃねーかよ!誰だよこれクソゲーって言ったやつ!お前時と永遠とラストリベリオンやってから同じ事言えんのかよ!
・・・という訳で全然クソゲーではなかったのですがリトルドラゴンズカフェ一通りクリアしましたのでずらずらっと感想を書いていきたいと思います。

システムについて

プロローグでは仲間がポンポンと増えていきます。初めに仲間になるのは食い逃げ犯のビリーで、食い逃げしようとした所を捉えられて強制労働に従事させられることに・・・と言ってもしょっちゅうサボってギター引いてるけどね。次に仲間になるのがイパネマで、名前が非常に読みにくいのが特徴。普段は真面目なんですが感情が昂ぶると超サイヤ人化してフライパンやらなんやらを投げまくるハンマーブロスになるのも特徴的です。最後の仲間がルッコラで美少女みたいな名前なんだけどオカマオークで超ナルシストという謎存在。だけど料理の腕は確かだし性格も温厚だし3人の中では常識人なのかもしれない。

基本的にアドベンチャーパートでは食材を探しに行くのですが、毎日たまご鳥が卵産んだのを回収したり、魚釣りしたり木を揺すってフルーツを回収したりとかは常識的ですが茂みを揺すって人参や玉ねぎを回収したり、向かってくるイノシシを躱して岩にぶつけてベーコンを回収したり、逃げ惑う鳥を体当たりして鶏肉を回収したりと生々しいところもあります。意味不明なのは岩場を叩いて米やクリームソースが回収できる所。当店で使用しているお米は100%その辺の岩場産です!ってアピールしてるんだろうかと思うと変な笑いがこみ上げてきますね。

そのへんの岩場から収穫できる米

また、ジャンプの当たり判定がシビアで、ジャンプ力がリアル並しかないのでちょっとした足場しか超えられないし、壁に接近した状態でジャンプすると壁に張り付いちゃって飛び越せないしで操作が不安定ですね。イノシシとかも体当たりしてくる時に段差を瞬間移動して乗り越えてくるし、倒した時も肉とか壁に引っかかって取れなかったりするしで不安定である。

せっかく体当たりで鶏肉手に入れても壁にめり込んで取れない・・・

後はカフェの運営ですね。ぶっちゃく評判は上がったら上がりっぱなしで下がらないですし、増え幅と来客数が全然比例しないのでよく分からないですよね・・・攻略サイト見た感じだとメニュー数を1つにして一人来客したらすぐ寝るのが一番効率的らしいですけどカフェ経営シミュレーションとしてはどうなのよそれwそれ聞いてからは6時に起きて朝フィッシュフライを食べに来たお客さんだけ接客して9時半には消灯という20時間睡眠生活を繰り返していましたね。

6章に入ってドラゴンに乗れるようになってからは活動範囲がグッと広がって楽しくなりましたね。今までは地道に歩いて、少しの段差しか超えられなかったのがドラゴンでひとっ飛びできるようになるのですから愉快なことこの上ない。森超えてどこまで高く登れるか試してみたのですが、やはり島の山頂まではいけませんでしたね・・・行けたところより更に上に足場は見えたので頑張れば到達できそうな気もしますが、もしかしたら成長したりストーリーが進むと行けるようになるかもしれないですね。空飛べるようになってからはドラゴンの体力にも気を配るようになりました。

空飛べるようになると家のてっぺんまで登れるようになる

最初はドラゴンの体力が切れちゃったらもしかしてゲームオーバーになるのかな?と思っていましたが、息切れして動けなくなったり、敵を倒したり障害物を壊したりのアクションが取れなくなるだけだったのと、あまりドラゴンの体力が減ることもなかったので問題なかったのですが、空飛べるようになってからは飛行にも体力使いますし、移動はほぼドラゴン頼りになってしまったので体力管理には気を使うようになります。体力を回復させるには頭をなでてやるか、料理を与えるかですが、頭をなでて回復する体力はごく僅かなので予め料理を作って与えるのがメインになってきます。ただし料理は1回1回リズムゲームをしないと手に入らない上にズッキに体当たりされると食べられちゃうのでちょっと面倒くさかったですね。とはいえ料理は1日に何回もドラゴンに与える必要もないのでそこまでしんどいわけではありませんでした。

7章以降になるとお客さんの数も増えに増えてきて、料理の材料がぼんやりしていると枯渇するようになってきてしまいました。はじめのうちは頑張って材料を切らさないようにしていたのですが、ある時ふと気づいてしまいました・・・

あれ?客に料理振る舞ってもなんのメリットもなくない・・・?

実はこのゲーム、お店の評価は来客数が1人でも100人でも同じように上がるんですよね。合計値じゃなくて1日の平均値で算出されているようで・・・つまり客が1人来てすぐ店じまいをするのが最も効率がいいわけです。そんなわけで途中からは下の動画の通り、起床してすぐ卵をとって家の近くにある素材を急いでかき集め、人が集中するお昼時間帯を迎える前に急いで撤退して寝る!というライフサイクルを回していました。0時くらいに寝るとお客さんの数が6人位で住むのでそこまで食材減らないし早朝時間帯はお客が来ないので効率よく素材集めに没頭することができます。ピークは昼と夜の2回あり、1時を越してしまった場合には第二のピークである夜の7時位まで素材集めしてたほうが効率が良くなりますね。

終盤くらいになるとこれくらいお客は来るが、評価は上がらない・・・

というかそもそも何で何の対価も貰えない奴に俺は無償奉仕で料理を振る舞っているんだ!常連さんとかは話しかければ素材くれることもあるけど基本は何も払わず帰るし来店者総ビリー状態じゃねえか!

ストーリーが進めばわかるのだが、この世界はあったかふわふわ世界などでは断じてなく、
猫族たちが寒空の下野良で暮らさなければいけなかったり、盗みを働けなければ雑草しか食べるものがないような貧民がうじゃうじゃいる世界である!そんな彼らに対し無料で配給を施しているのがこのリトルドラゴンズカフェなのではないだろうか・・・と思うと少しはハートフルになりませんかね?なりませんね。来るの猫耳のおっさんばっかだし

来店する客はこんなのばっかり

ストーリーについて

※ネタバレ全開なので一応ご注意を

ストーリーはそんな悪くありません。複雑な設定とか入り組んだ展開があるわけではなくオーソドックスで素朴ではあるんですがそれでもほっこりするような展開が続きますね。

ただ、独断と偏見と嘘と虚構が入り混じってるので、本当かと思ったら自分の目で確かめてください。

1章

チュートリアル的な章。お母さんが意識不明になったり、変な爺さんが現れてお母さんの枕元を徘徊したり、ビリーが無銭飲食したり、イパネマが暴れまわり店を破壊されたり、カマホモルッコラがコックになったりと波乱万丈。あれ、こうして見るとルッコラって結構まともなのでは・・・?

2章

ちびっこ勇者のポンチョが来店。実はタイショーはビリー本人だった!と思ってたんですが父親の方ですね。武器は巨大なスプーンです。なんかフォークを武器に戦う勇者なら見たことあるけど何だったっけな・・・

3章

魔法を失った魔女のセリスが来店。帝国の魔導将軍がなぜここに・・・と思いきや当然のごとく別人ですね。魔女の間って結構選民思想が激しいんですかね?まあ何やかんやあって人間のことも受け入れてくれたし別人みたい爽やかな魔女になって帰っていきましたが・・・ルッコラがオークであることを知った章でもあった。ルッコラがオークというだけで迫害されてるって聞いたら憤ってくれたし実はいい子なんですよね。ただ、最後まで魔法は戻らなかった。残念。

4章

家出少女のロゼッタが来店。可愛いのが特徴で最近ママを無くして行き場のない怒りを父親にぶつけて家出してきた模様。この年頃で母親失くしちゃったらまあそうなっちゃいますよね。機嫌が戻ったロゼッタちゃんはうきうき気分でしょっちゅう来店するんだけいっつも可愛い。

5章

なんかウザいユーレイが来てたけど詳細は覚えてない。漢のカレーなんか食べ物としてあるまじき色彩なんですがどこをどうやった紫の部分が出てくるんですか・・・あと彼女さん出せよ!なんか別れ際には半分浄化されましたけどそのまま成仏なさってください

6章

ヒューイが登場!かなり高身長な熱血漢。自分探しではなく自分隠しの旅をしている。なんのこっちゃと思いますが実は狼人間で満月になるたびに変身し、自我を失うことを恐れているようだ。だが実際には狼モードになっても泣きながら吠えてるだけなので実害はないです。なんかよく覚えてないがうまいもの食って気分が清々して帰っていったのは覚えてる。覚えてなさすぎだろ

7章

みんなのアイドルシュシュちゃんが登場。この子もかわいい子猫なのが特徴で売れっ子アイドルなんですが、ソロ活動するはめになって今とってもブルーなようです。ポンチョと合わせてちびっこトリオを形成しており二人の共通点はよく泣くこと。外の世界では猫族の子どもたちがストリートチルドレンとなり、毎日多くの子猫ちゃんたちが野垂れ死んでいるというブラックな世界観を垣間見ることができます。でもやっぱりシュシュちゃんはかわいい

8章

ドロボーのギンジが来店。彼の話からこの国が抱える貧困問題と影の部分がまた浮き彫りにされてしまう。力なきものは虐げられ、今日食べるものもなく知恵のないものは雑草を食い飢えをしのんでいる。ギンジが犯罪に走るようになったのも全ては貧困のせいである。盗みをしなければ生きていけないこの自己責任の社会が彼のような歪みを生み出してしまうのであると言った社会派RPGなんですよねリトルドラゴンズカフェって

最後ギンジは良心の呵責に耐えかね泥棒から足を洗ったのだが、本編終了後の2年後に貧困に喘ぎながら栄養失調で衰弱死するんだよね・・・(嘘)

9章

ヒステリーおばさんが来てなんかわめいてたな

10章

ヴァンパイアの女の子が登場。別に鉄血にして熱血にして冷血というわけではなくほんわかした吸血鬼です。すぐ泣くし子供っぽい言動なのにオーバー800歳です。年取りすぎてボケて幼児返りでもしてるのかと思いましたが、転生したときに依代の子供が死んじゃったことを引きずってそれで精神が幼いままなんだとか。最終的には過去から目をそらさないで生きるように決意したみたいなそんな感じの終わり方だったような気がする

11章

クラッシュ・バンディクーのエヌ・ジンみたいな体の大半をサイボーグ化した老人が登場。常に怒りに満ち溢れていて面倒くさい。完全にロボ化すればおとなしくなるかと思ったけど元データがダメなのでロボ化したら四六時中怒りを振りまくキラーマシンと化してしまう!・・・と危惧したかは分からないが助手のミニロボが必死になって全身サイボーグ化計画を止めようとしてくる。最後はいかにも不味そうなスープを飲んで正気に戻ったようだ。ちなみにセリスさん曰くこの分野ではかなりの権威らしい。

12章

いよいよドラゴンが最後のパワーアップをしてようやくアドベンチャーゲームとしてのリトルドラゴンズカフェが本番を迎える。これでもはや行けないところはない。

飛行能力も大幅アップして、島の全景が見渡せる高度で飛び回れる。これは快感
食材集めやレシピ集めはこの段階になってからがスタートですが、トロコンはゲームクリアの2~3倍くらいの時間がかかるようなので残念ながら断念してしまいました。

最終章ですがストーリーとしては非常にあっさりしたもので、新しく行けるようになった島の頂上にママを目覚めさせる秘薬があって、それとみんなの思いをぶつけてママ復活!終わり!です!!!

 

EDもあっさりとしたエンドロールがあるだけでまたいつもの日常がやってきましたね。ママ元気になったら、ベットの横に棒立ちになってないでせめてお店手伝ってよ・・・

とまあそんな感じで終わりましたが、ストーリーとか非常にあっさりはしているのですが、一部の女の子は可愛いですし、理不尽な難易度でもなくサクサク進められるので、初心者の方にはもってこいのゲームとなっております。

 

素材集めも序盤から中盤にかけてはお客さんが怒涛に押し寄せることもなく、てきとーな素材集めをしていても全品売り切れとかならないのですし、後半になればコツも掴んできていかに客を入れずに素早く食材を確保して寝るかというスタイルが分かってくるし、そもそも客なんて邪魔なだけという真理にたどり着いていると思われますのでまあ大丈夫でしょう。

そう、この作品は現代日本に蔓延するお客様至上主義に一石を投じ、貧困問題にもスポットライトを当てた意欲作と言えましょう。(白目)

 

次はFF7のリメイクをやっているのでそれの紹介になるかなーと思います。

それでは、また!